「上の子(姉)はよく勉強して進学校に入ることができましたが、下の子が「私はお姉ちゃんのように勉強には縛られないで好きなように生きる」などと言って、なかなか本気になって勉強しようとしません」
というご相談です。
これは妹さんの持っているすばらしい自己主張です。
妹さんがこのように言う心理の背景には、「お姉ちゃんは勉強ができて、お父さんお母さんにほめられてうらやましい」とか
「私はたぶんどんなに頑張ってもお姉ちゃんのようにはなれない」という気持ちがきっとあると思います。
一般に子どもは「お父さんお母さんから無条件の最高のほめ言葉がもらえる」
という見込みがないと、どんな小さな努力でさえも、まったくやる気にならないものです。
反対にそれが得られれば、どんなに大変なことも果敢に、しかも楽しんで
チャレンジするものです。
お父さんお母さんからの無条件のほめ言葉とは何かと言いますと、
「すごいね・こんなことはお前にしかできないね」ということです。
妹さんは「どんなに頑張ってもたぶんお姉ちゃんを超えられない」と思っておられるので、
勉強では、お父さんお母さんから、無条件の最高のほめ言葉をもらえると思っていないのです。
それでついつい勉強から遠ざかってしまうのだと思います。
でも解決策は簡単です。
勉強以外のところで妹さんの、すばらしい所を日々ほめ続け
「私もお姉ちゃんと同じくらいか、それ以上に認めてもらった」という気持ちにさせてあげてください。
それは例えば芸術的素質かもしれません。
スポーツの素質かもしれません。
親切で思いやりのあることかもしれません。
負けず嫌いで頑張ることができるということかもしれません。
「勉強や進学以上に価値あるものをお前は持っている」ということを日々の生活の中で懸命に伝え、自尊心と優越感を持たせてあげてください。
そのうえで「お前のそのすばらしい素質をもっと伸ばして欲しい。
そのために、進学することも大切なんだよ」と、少しずつ勉強と進学の大切さを教えてあげたらどうでしょうか。