前回に引き続き、今回は説明文に関する問題を考察します。

永田和宏「知の体力」からの出展です。

問3 傍線部①「必ずしもそうだと答えられない」とありますが、なぜそのように筆者は思うのですか。六十字以内で説明しなさい。(句読点も一字に数えます)

理由は、傍線部①の後ろの3段落にあります。この要約をします。赤字の言葉が自分の言葉です。100字要約を練習して自分の言葉に置き換えることが必要です。

答)メールは、返信の速さ短い文章が求められ、自分の考えを整理する時間がとれないので、思いを十分に伝えられないから。(59字)同意可

問4 傍線部②「『思考の断片化』を促進するという危険性」とはどういうことですか。その説明として最も適切なものを次の中から選び、記号で答えなさい。(     )

傍線部②の後ろの段落に解答があります。赤字部が誤りです。消去法を使わずとも、正解が導ける易しい問題です。

ア 間髪を容れず多くのメールへ対応していると、既存の思考の枠の中に自分を押し込めてしまうしかなくなってくるということ。

イ 打てば響くように返信することだけを考えているので、他者を思いやるような大切な時間を確保できそうにもないということ。

ウ まったく違った内容のメールに返信するため、頭の中が混乱し考えていたことが思い出せなくなってしまうということ。

エ 多くのメールにすばやく返信することに重点が置かれ、一つのことをじっくり考える習慣が奪われてしまっているということ。

オ 誰かからのメールが届くと、すばやく返信しなければならないため、その時考えていたことを中断せざるをえないということ。

答)エ

問5 傍線部③「私はそんなありきたりのパターンに当てはめられてしまう対応が嫌いでもある」とありますが、それはどういうことですか。八十字以内で説明しなさい。(句読点も一字に数えます)。

傍線部③より前段落の要約をします。赤字が自分の言葉です。下線部「自分が」は、文意に合うように言葉の順序を変更しています。

答)他にはないはずの存在である自分が持った感情を、じっくり考えもせずに、既成の絵文字で置き換えようとするのは、無責任で、筆者には納得できないということ。(80字)同意可

問6 傍線部④「余計な心配」とありますが、それはどのような心配ですか。その説明として最も適当なものを次の中から選び、記号で答えなさい。(    )

選択肢の問題です。消去法で解きましょう。赤字部が誤りです。今回は、紛らわしい選択肢はありません。強いて言えばアが紛らわしいかもしれません。

ア 最近の若い人の間では、大切な人に自分の思いを伝える言葉がどんどん短くなっており、その言葉で相手が本当に理解してくれるのかという心配。

              (筆者は下線部に対する心配をしていいます。事実かどうか分かりません。)

イ 用事を済ませるのに使うような短い言葉だけで大切な人とやり取りをしていて、はたして本当にお互いを理解し合っているのだろうかという心配。

ウ 短い言葉だけで会話のやり取りを済ませることに慣れてしまうと、大切な人に対する態度も横着なものになってしまうのではないかという心配。

エ 大切な人に大事な事柄を伝える時に、相手を楽しませる要素を持つ絵文字などを使ってしまって、相手は真剣に取り合ってくれるのかという心配。

オ いざ自分の感情を大切な人に面と向かって伝えようとするときに、短い言葉を重ねるだけで語い力が身についていないのではないかという心配。

答)イ

要約が2題、選択肢が2題の内容でした。