我々人の頭脳は、「顕在意識と潜在意識」によく例えられます。
ちょうど氷山をイメージして頂けると分かりやすいと思います。

知識はまず顕在意識の領域(水面より上)に短期記憶として蓄えられます。
しかし、この領域は一時的な記憶しか残りません。
一晩で3割は忘れます(エビングハウスの忘却曲線より)。
みなさんは今日のお昼ご飯のメニューは思い出せます。
昨日はとなると、なんとか思い出せます。
しかし、1週間前のメニューは思い出せません。
これが人間です。
あなたも私も全員が同じです。
これは顕在意識に入った知識は、約3割が睡眠を取ると失われる運命にあるからです。
しかし、その失われる機能は人間が生きていく上で必要な機能です。
昨日やってしまった失敗を一生忘れずに過ごしたらノイローゼになってしまいます。
それを防ぐのがこの機能です。
とても大切な機能ですが、こと勉強に関しては邪魔をする機能です。
1回で覚えられたらなんと楽でしょう。
私もそんなことを考えながら青春時代を過ごしました。
そんな時、ふと歌はなぜ覚えられるか?ということを考えました。
歌詞とメロディーやリズムがあり、中にはものまねをする人まで登場します。
皆さんどうしてか分かりますか?
答えは、繰り返し練習することにありました。
歌のように歌詞とメロディーなどいくつかの要素が組み合わさった複雑な知識でも、人は繰り返し口ずさむことにより、アカペラで歌えるようになるのです。

顕在意識から、飛び出した知識を翌日復習して元の顕在意識に戻す作業をします。
更に、翌日寝るとまた失われる知識が出てきます。
次の日復習し元の場所に戻します
この作業を7回繰り返します。
すると今まで健在意識にあった知識が、ストンと潜在意識の領域(水面の下)に落ちます。
こうなると占めたものです。
潜在意識の領域にある知識は、人間の行動に影響し、一生忘れない知識(長期記憶)となります。
毎日復習しなくとも忘れません。
例え忘れたとしても、ちょっとしたきっかけで思い出します。
例としては、「自転車」があります。
みんな始めは乗れません。
誰でも2~3日で駒なしで乗れるようになります。
一度覚えた自転車の乗り方は、忘れることはありません。
昨日乗れたのに、今日は乗れない、なんてことはありませんよね。
人の行動は、潜在意識の記憶により支配されています。
酔っ払ったお父さんの例を出します。
年末の忘年会で飲みすぎたお父さんは、へべれけに酔っ払い翌日布団の中で目を覚ましました。
「あれ!オレは昨日どうやって家まで帰ったのだろう?」と。
何度思い出そうとしても記憶にないのです。
アルコールは顕在意識を麻痺させます。
だから、このお父さんは記憶にないのです。
でも、ちゃんと家に帰ることが出来ている理由は、
潜在意識の記憶が帰り道を教えてくれるのです。
潜在意識は別に覚えようと努力して覚えたわけではありません。
毎日の通勤経路を何回も見てきたから、その知識が顕在意識から潜在意識へ引越ししたわけです。
繰り返し練習することが大切な理由がお分かりですか?スポーツで行われるサーキットトレーニングがこれにあたります。