平成29年4月に大阪府立としてはじめての中高一貫校として設立された男女共学の中学校です。併設の富田林高等学校は、南河内屈指の進学府立校である。2017年度より併設中学校を設置し、中高一貫教育となった。大阪府での普通科の府立中高一貫校の設置は初となる。それにより、高校入試における募集人員は6クラス240名へ減員となった。 比較的自由な校風であり、私服での通学が認められている。関関同立近の入試対策に強く2019年度は約2クラス分にあたる85名が現役で進学した。国公立へは和歌山大や大阪市立大などを中心に50名が現役進学している。

中学校が求める生徒像として3つの資質を上げており、
①グローバルな視野とコミュニケーション力
論理的思考力と課題発見・解決能力
③社会貢献意識と地域愛
に即した問題が出題されます。

偏差値の目安は62で、2020年度の志願倍率は3.54となっています。

試験は、適性検査Ⅰ(国語的問題)、適性検査Ⅱ(社会・理科融合問題)、適性検査Ⅲ(算数的問題)、作文(400字)で総合点数360点満点により選抜を行います。

今回は、適性試験Ⅰ(国語的問題)について考えます。

論説文2題、短歌の会話文1題からなる大問3題で、45分で解き終わる内容です。100点満点。

1つ目の論説文は、熱帯雨林のイチジクとコバエとの関係を表した比較的平遥な読みやすい内容です。その中から抜粋して解説します。

選択肢の問題は消去法で解く

問3 本文の組み立てについて説明したものとして最も適しているものを、次のア~エから一つ選び、記号をOで囲みなさい。
ア 具体的な例を挙げながら研究内容を説明している。
イ 疑問の答えを探しながら解決策を示している。
ウ 身近な事実を取りあげながら課題を明らかにしている。
エ 研究をさらに深めながら意見を主張している。

選択肢の問題は、答えが初めから書いてあるので難しくしてあります。紛らわしい答えを混ぜてある場合が多くあります。最終的に天秤に架けてけて判断します。答えは(ア)ですが、(イ)は解決策は示していません。(ウ)は課題を推測はさせますが、明らかにはしていません。(エ)は一つの研究(DNA分析)のみを記述しているだけで、「さらに深めながら」が不適切です。(ウ)が紛らわしい答えです。×が付かない(ア)と(ウ)を天秤に架けて、最終的に(ア)を選ぶという作業が必要となります。指導を受けていない多くの生徒は、直感的に正解を選ぶ行動をとりますので(ウ)の罠に引っ掛かります。

要約する力を養う

問5 本文中の傍線部bについて、筆者がそう考えたのはなぜですか。 人間とコバチとを対比させて、四十字以上、六十字以内で書きなさい。

理由を問う問題で、「人間」と「コバチ」を対比する条件と字数制限(40~60字以内)がかけられています。①文末は「~から。」で終わる。②人間・コバチの言葉は必ず書く。③要約する力。の3点を押さえればさほど難しい問題ではありません。本文中のキーワードに線を引き、言葉の順序を入れ替えて、適当な助詞・助動詞で繋ぐ作業をします。
解答)人間は植林をするだけだが、コバチはイチジクの繁栄を支えることで地球上の熱帯雨林をつくっているといえるから。
赤字の所が自分で考えた言葉です。それ以外はすべて本文中にあります。慣れないうちは、難しく思いますが練習次第で要約する力はつきます。