「テストが終わった直後に「どうだった」と聞くと、いつも「バッチリ」とか、「90点はいくよ」とか言いますが。帰ってくるといつも60点、70点で、がっかりしてしまいます。何が問題なのでしょうか?」
という、ご相談です。
本人は「できた」と思っているのに、実際はできていない。
これはなぜ起こるかと言うと、そのお子さんは、理屈でなく感覚で答えを書いているのです。
「できた」というのは、カンで書いたものも含めて「全部答えを書いた」という意味です。
「勉強したとおりに思い出すことができて、その理由もわかって、ちゃんとできた」
ということではありません。
われわれ大人や、きちんと勉強する子にとっては信じられないことかもしれませんが、
カンを使って答えを書く、こんなお子様は本当にたくさんいます。
これを直してあげるには、とにかく「なぜ」に意識を向けさせ、いつも明確な理由が
言えるようにさせることです。
授業中、練習問題の自己採点で、自分の出した答えに意気揚々と○をつけている子に、
私は「なぜこの答えになったか?僕に説明して」と聞きます。
そしてそれに答えられない子には、ものすごく怒ります。
ここは本当に大切なところなので、私は鬼になります。「理由も言えない答えが、
なんで正解なの?」と、本人が泣くまで追求します。勉強でカンを使うということが
どんなにまずいことか、身をもって理解させる必要があるのです。
これを素直に受け入れ、完全に自分習慣として取り組むことができた子は、点数が跳ね上がるほど向上を見せてくれます。
ご家庭ではお母様がこの手伝いをしてあげてください。まず数学の問題で、お子さんに一人で問題を解いてもらい、そのあとお母様がそばに行って、なぜそういう答えになったのか、説明してもらってください。
お母様が何かを教える必要はありません。「この問題、なんでこういう答えになるか、お母さんに教えて」と言って、一生懸命聞いてあげるだけで良いのです。
しっかりと説明が言えたら「うん、よくわかる。いいぞ、その調子」、説明が言えないときは、「これは正解とは言えないね。もう1回復習しよう」
このようなサポートを、お子様の意識が根付くまで、やってあげてください。