「今まで成績は良い方で、勉強は学校で十分と思い、塾には行かないでやってきました。けれどもここに来て周りの知り合いから「学校では十分な進路指導は期待できない」という話をよく聞くので不安になってきました。」
というご相談です。
もうだいぶ前の話ですが、今の中学生のお父様やお母様はご存じないか、
または忘れてしまっているかもしれませんが、以前は中学生全員が受験
した「業者テスト」がありました。
そのテストでは、志望校別に順位が出ました。「現在富田林高校を受験
希望の人は500人で、あなたは300番です。定員は405人ですから、
あなたは合格圏内にいます。」
というように、受験前の自分の位置が非常によく分かりました。
けれども、当時の文部省が「子どもや親が点数や順位ばかりにとらわれて
しまうのは良くない」と言って、このテストを学校で実施することを禁止しました。
ここから学校の先生たちの進路指導のご苦労が始まります。先生たちにとって、
子どもたちの合格可能性を客観的に判断する材料がなくなってしまいました。
それに先生たちは、学級担任として多くの生徒を抱えています。
また、進路指導以外にもたくさんの仕事を抱えています。
なので、学校の先生方の能力が低いとか、努力が足りないとかいうことではなくて、制度としての限界という意味で「学校では十分な進路指導ができない」というのは事実だと思います。
そういうことから考えれば、勉強には自信があるとしても、ひとつの情報源と位置づけて、今からでも塾を利用されてはどうかと率直に思います。
学校では廃止された業者テストも塾では依然実施しているところが多く、こと受験に関する重要なデータは学校よりも塾のほうがそろっていることは間違いありません。
幸いお宅のお子さんは成績が良くて、課題と言えば「志望校に関する情報を得て、安心して勉強に取り組むこと」なのですから、塾を選ぶのにそれほど頭を悩ませる必要はないでしょう。
ある程度の生徒数を有し、過去の入試結果や塾生の成績などのデータをきちんととっている塾ならば、十分目的は達せられると思います。